採用成功/企業インタビューvol.4(ワタミ株式会社) | BABナビ(バブナビ)

インタビュー 採用成功/企業インタビューvol.4(ワタミ株式会社)

『「働きたい」という気持ちがあるのなら、障害は関係ない』

質問1:働いている障害者の状況を教えてください。

現在、ワタミ株式会社では合計で130人程の障害者の方が働いており、内訳としては、精神障害の方が5割、身体障害の方が2割(視覚・聴覚・肢体不自由)、知的障害の方が3割です。
障害者の方を採用するにあたっては、障害の種類や程度に関わらず、働く意欲を重視しています。
業務内容としては、日中勤務される方は、食材の仕込みや清掃、夜に勤務される方は、食器洗浄やキッチン周りの仕事を主に担当していただいています。

質問2:貴社での障害者雇用の考え方を教えてください。

一般企業で働く機会を得られる障害者はまだまだ少ないのが現状です。ワタミでは、1人でも多くの障害者の雇用を実現し、障害者と健常者が一緒に働くことが当たり前な社会づくりに貢献したいと思っています。
2013年度、雇用率は2.3パーセントを達成しており、全国600店舗中110店舗が障害者雇用を受け入れていますが、将来的には、全店舗で障害者の方が働けるような受け入れ体制を構築し、障害者の方の採用を進めていきたいと思います。

質問3:障害者採用の貴社の工夫について教えてください。

障害者採用は、ハローワークから紹介の他、職業訓練、面接会、web求人サイトBABナビで募集を行っています。
当社は全国の店舗で障害者雇用の受け入れを目指しており、障害者の方に安心して継続して働いていただくために、採用後は本人の自宅の近くから通える店舗へ配属しています。
単独説明会は、「エリア別開催」、「書類選考なし」で開催しています。書類だけで判断するのではなく、まずは当社を受けてみようと思っていただいた方全員にお会いし、ご本人の人柄や意欲を重要視して採用をしています。

質問4:職業訓練を受けてから入社した方の、その後の定着率や雇用の状況はいかがですか。

職業訓練を受けて当社に入社をした方は、実践的にトレーニングしてきたことから、自信を持って働かれている方が多いです。
初めこそ就業に慣れない部分もありますが、集団で訓練した経験があるので、店長や周りのスタッフとコミュニケーションをとって働いていくことができています。体調や気分の変動で無断欠勤をすることも少なく、その点が継続性にもつながっていると感じています。

質問5:定着での工夫を教えてください。

当社の障害者採用は、私が担当して行っていますが、仕事の振り分けや教育は配属先である各店舗の店長に任せています。
人事として行っている取り組みは、入社後3ヶ月間、採用した障害者の方一人ひとりと電話で連絡を取り、現状把握や働くうえでの悩みを吸い上げることをしています。
最初の1ヶ月は週1回、2ヶ月目と3ヶ月目は月1回の頻度で連絡を取っています。電話で確認している内容は、仕事の調子、体調、スケジュール通り働けているかどうか、店長とのコミュニケーションの頻度です。店長としっかりしたコミュニケーションとれているかを確認するため、最近褒められたことや困っていることも確認します。その状況を把握したうえで、店長にフィードバックを行い、現場で改善していただいています。
また、支援機関の方にもご協力いただき、半年間は本人とまめに連絡を取ってもらうことやご本人のステップアップについて、支援機関の方を交えて店長と相談することもしています。

質問6:今後、障害者雇用で取り組みたい、チャレンジしたいこととはどのようなことですか。

ワタミグループでは、障害をお持ちの方を単なる雇用の位置づけではなく、「戦力」として考えています。
それに向けて義務付けられている法定雇用率にとらわれず、今後も積極的な障害者雇用に取り組んでいきたいと考えています。

就職・転職活動をしている障害者の方と障害者雇用を進めている企業様にPRや一言コメントをお願いいたします!

私は面接では、スキルではなく、働きたいという就職意欲・成長意欲があるのかを重視しています。
そのような意欲の高い方は、就職活動もきっと上手くいくと思います。もし、当社にご興味を持っていただけた場合は、ぜひご応募ください。

障害者雇用を進めている企業様に対しては、最初から出来ないと決めつけるのではなく、障害者の方一人ひとりの可能性を見つけて伸ばしていくことを大切にして、ともに障害者雇用に取り組んでいきたいと考えています。

編集者の一言

ご自身も、視覚障害の全盲で障害者雇用を促進する採用部の吉田さんにインタビューに応じていただきました。

ワタミ株式会社様では、全体で130人程の様々な障害をお持ちの方が働いています。
障害関係なく「働きたい」という意欲を重視し、採用した方の可能性を信じて、各店舗の店長と連携をとりながら障害者雇用を行っている点が印象的でした。

インタビューさせていただいた個人の内容にも店長とのコミュニケーションで働く意欲や働きやすい環境につながっていることを伺うことが出来ました。
ワタミ株式会社様では、雇用率というところにとらわれず、障害者が働くことが当たり前な社会づくりに貢献するべく、全店舗で障害者の方を受け入れる店舗づくりに励んでいます。

お忙しい中、インタビューにご協力いただきまして誠にありがとうございました。
引き続き、よろしくお願いいたします。(広瀬)

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