BABナビ(バブナビ)|就職・転職成功者の声vol.10(視覚・聴覚障害)

『企業に役に立てるようなスキルアップで自分を高める転職を』

男性/40代
障害名:身体障害1級 視覚障害2級(視野狭窄) 聴覚障害2級

障害について教えて下さい。

聴覚障害は生まれつきです。視覚障害は中途で、幼い頃に発症しました。

D&Iを知ったきっかけを教えてください。

 D&I役員の方と7年前に別の機会で知り合ったことがきっかけです。
 3年前にプログラミングの専門的な知識を身に付けるために、障害者の訓練学校で2年間学びましたが、在職中にD&Iの就労支援サービスを利用しました。2013年、7月の半ばに内定をいただき、同年8月から今の会社で働いています。

転職はどのように行いましたか?

 ハローワーク、D&Iの転職サポートや採用イベントであるリクルートカフェ、また、他社の面接会などにも参加していました。結果的には、参加したリクルートカフェで出会い、選考に進んだ企業で内定が決まりました。

※リクルートカフェ:D&I主催の採用イベント。企業の担当者と就職・転職希望者がカフェのようにリラックスしてお話しできる雰囲気の中、お互いの理解を深めながら選考に進むきっかけになるイベントです。イベントの中では、自己PR、質問タイムを設けながら、求人では見えない部分やわからない情報や、直接人事の方からアドバイスがいただけます。

リクルートカフェはいかがでしたか?

 『自分の意見を伝えられる』ところがよかったと思っています。面接の場では、言ってよいのか悪いのかの判断が難しく、躊躇する場面もありますが、リクルートカフェなら言えることや担当者の方にダイレクトに質問できることがありました。
 例えば、会社の担当者が「どのような人を望んでいるのか」が普通の就職活動では、理解できないケースが多くあります。事務を募集している中でも、経理の簿記など専門的なスキルをどの程度持っている人を採用したいのかがわかりくいです。
 一般の就職面接会等では、最初から面接をして、応募者の職務経歴や、辞めた理由等を履歴書を見ながら私たちについては質問されるのですが、こちらとしては、企業側が求めていることや、要望が見えてこないなと感じることがありました。
 私たちのどのようなことが出来るかを企業に伝えることと、私たちが企業側が求めている人物像を理解することの仲介をD&Iが担ってくれていたと思います。

転職活動の際、意識していたことや気を遣っていたことはありますか?

 意識していたことは、自分の最低ラインの基準を持って会社を選ぶことです。私の中で設定していたのは、待遇面で給与(家賃の3分の1と同様の金額)、完全2日休み(土日祝)、ボーナス2回の条件です。
 また、気を遣っていたことは、視野狭窄という障害を担当者の方に理解していただくため、視野狭窄の見える範囲のイメージ画像をいつも持ち歩いていました。

現在の会社・仕事内容について教えてください。

 経理のプログラムを作っている会社で、事務補助の業務を行っています。具体的には、ファイリング、説明会の準備、ハローワーク書類提出・配達、社内メール便、出勤簿の管理(残業や有給のデータ入力)などの業務です。

今、努力していることはありますか?

 現在、英会話を勉強しています。基本から学んでいますが、2〜3年後にビジネスで使う程度に話せることを目標に、区が企画している英会話教室(全11回)に通っています。社会はグローバル化が進んでいて、世界の共通語にもなっている英語を学び、将来に役立てたいと思っています。

転職活動している方へ一言コメントお願いします!

 会社を辞めた数が多いからどうだということは気にせず、"自分は何ができるのか" "何がやりたいのか"を明確にしているのであれば、仕事を変えるのは悪いことではないと思います。企業に役に立てるようなスキルアップで自分を高める転職をぜひ、行ってください。

//INTERVIEW 8.27//

編集者の一言

 プログラミングを自主的に訓練校で学ばれ、現在も英語を学ばれるなどスキルアップに熱心な方です。
 転職に関しても自分の能力を高めたいという意識で行っていらっしゃいました。

 意外に感じたのは、転職活動で会社選びに大切にしていたことは、給与が家賃の3倍以上あることで、仕事内容よりも大切にしていたとおっしゃっていたことです。

 その考え方に関して、「よく『自分は○○しかしたくない』とこだわって会社選びをする人がいますが、入社をしてから自分の方向性を考え、仕事を増やしていくことが大切だと思っています。この仕事はどのようなスキルが必要なのだろうと、家帰っても勉強していましたよ。初めの(入社する前の)勉強
だけにこだわるのではなく、入社してから周りに認めてもらえるように努めています。」と語ってくださいました。
 環境にとらわれず、自発的にできる幅を広げていく姿勢を見習うべきだと思いました。(広瀬)