BABナビ(バブナビ)|就職・転職成功者の声vol.5(摂食障害)

〜株式会社ヤマノホールディングス入社〜

『健常者に合わせるのではなく、自然と入り込んでいきながら働くことが大切だと思います』

O.Mさん/43歳/女性
障害:精神障害3級 摂食障害

障害について教えてください。

 中途障害で、17歳の時に摂食障害を発症しました。また、20歳の時に左耳の聴力がなくなってしまいました。最初は自分自身を障害者だと認めずにそのまま社会に出ようと思っていましたが、就職後、障害者手帳を申請し、取得することにしました。
 聴力に関しては、静かな中で正面から話しかけられるのは大丈夫ですが、野外の雑音がある場所で音を聞き取るのは困難です。右側で1対1での会話は聞き取れますが、左から話しかけられると全く聞き取れない状態です。
 その他の障害による傾向としては、対人関係で怒鳴られたりすると普通の方よりひどく落ち込んでしまうことがあります。

D&Iを知ったきっかけを教えてください。

 仕事を探しにハローワークに行った際、パソコン職業訓練を行っているD&Iを知りました。それまでは接客業の仕事をしていましたが、人間関係のストレスで体力・気力共に弱ってしまい、あまり身体を使う仕事はもう無理なのではないかと思い、全く行ったことがない事務系でしたが、まずはパソコンの訓練から始めようと思っていました。
 新しく何かを始めなくてはいけない、と行き詰っていた時期でもありました。

パソコンの職業訓練はいかがでしたか。

 楽しくわかりやすく教えていただきました。訓練の先生はもちろんですが、社員の方や周りの訓練生の仲間も教えてくれました。
 人混みの多い電車も苦手だったため、電車で通うことも初めは難関でしたが、3ヶ月間通いきれたことが自信になりました。

株式会社ヤマノホールディングスを志望した理由は何ですか?

 美容師になりたいと思っていた頃もあり、美容関係に興味があったことと事務職の募集をしていたからです。
D&Iの採用イベント「リクルートカフェ」には10回程参加した中で、出会いました。

 自助会にも通っていたのですが自分の過去を整理していくプログラムを行った際に、生きているうちに「縁」というものがあるのだと思い始め、ヤマノホールディングスとの出会いにも縁を感じました。未知の領域でしたが事務職に活かすため、パソコンの委託訓練から始まり、D&Iの採用イベントに行き、縁の流れで就職できたのかな、と思えました。
 「偶然」は「必然」でもあると思っています。それを自分で切らないように、続けていけるようにつながった縁を大事にしていきたいと思っています。

現在の仕事内容について教えてください。

 総務関係で、アルバイトの方の契約書作成、出勤日の管理等のお仕事をしています。最初は出来なかったものも多かったですが、社員の方に一から丁寧に教えていただきました。

今、努力していることはありますか。また、今後チャレンジしたいことは何ですか?

 もっと改善したいと思っていることは、話し方や人に対しての対応の仕方です。仕事を行う上でミスをせず人に迷惑をかけないように、まずはしっかり自分の仕事をこなすことを目指して業務にあたっています。

 プライベートの部分では、体調も少し戻って来たのでマラソンをしたり、今までできないと思って諦めていたことにまたチャレンジしていきたいなと思って動き始めています。

転職活動している方へ一言コメントお願いします!

―障害者と健常者の壁はまだまだ厚いようにも感じていますが、その壁を破壊するのは障害者側なのかなと個人的には思っています。
 社会の常識と合わないところで育ったところもあると思いますが、自分たちから健常者の中へ入り込んでいき、慣れていくことで広がっていくものがあると思います。

 私は、今も見た目だけでは障害者だと認識されませんし、20歳まで健常であったので、障害者と健常者のどちらの状況も理解出来ますが、だからこそ、どちらにも行きつけていないと思ってしまうこともありました。
 両者の壁が平らになり、障害者という言葉自体を気にしない様な、健常者の中に合わさせるのではなく自然と入っていく、待っていても何も解決しないと今は思えるようになりました。

//INTERVIEW 2014.9.29//

編集者の一言

 見た目からは障害をお持ちかどうかはわからないOさん。
 そのことで、大丈夫だろうと思われ接せられたり、お仕事を任されたりして戸惑ったことも最初はあったのだとか。
 自助会などの団体にも参加し、今は落ち着いてお仕事ができるようになっています。

 インタビューの最後に語っていただいた障害者と健常者の関係性についてのお話が印象的でした。
 健常者も障害者から発信されなければ気づけないところはたくさんありますし、一方で、健常者も障害というフィルターで見るのではなく、その人自身をまず見て接するようになれば良いなと思います。

 また、プライベートでは今までやりたかったけどできなかったことに精力していらっしゃるというOさん。
 D&Iメンバーとはマラソンで一緒でしたね。
 引き続き、お仕事もプライベートも色んなことにチャレンジする姿をみたいなと思います。(広瀬)