BABナビ(バブナビ)|Vol.5〜三協ラボサービス株式会社〜

 生命科学研究を根本から支える、実験動物・動物実験に関するトータルサービスを目指している企業。
 現在は15年以上とも言われている、長い時間をかけて行われる創薬試験。その研究過程において欠かせないものが、実験動物・動物実験です。ヒトが対象の臨床試験に進む前には医薬品の効果や安全性の証明のために実験動物を使った非臨床試験が必要不可欠です。
 三協ラボサービス株式会社様では、実験動物をはじめ、飼育に必要な飼料から、機器・器材・設備などの販売やコンサルティング、企業・大学・研究機関などの飼育施設における飼育管理業務・研究支援業務等の受託を行うことで、人々の健康に貢献している企業様です。

現在、御社ではどのような障害者の方が働いていますか?

 現在は、内部障害(心臓)の方で、お客様元の飼育施設で飼育管理を担当している方や、今は休職をされていますが本社の営業事務として視覚障害者の方が働いています。
 障害者雇用という観点からみるとまだ歴史の浅い会社ですが、2015年4月には新卒の聴覚障害をお持ちの男性が入社する予定です。彼には、総務関連の事務のお仕事を担っていただく予定です。


D&Iから聴覚障害の2015年度新卒の方を紹介し、入社が決定しました。

御社では、聴覚障害をお持ちの方、しかも、新卒の障害者の方を雇用するのは初めてですね。採用の決め手はどのようなことだったのでしょうか?

 総務の事務のお仕事ができる方を採用したいと思っていたので、障害種別には特にこだわり等は持っていませんでした。
D&Iから紹介で入社予定の方は、実際にお会いして身体的にも事務作業に問題ないことがわかりました。また、聴覚に障害があるので音は聴きづらいようですが、話している人の口の動きを読むことで話の内容を理解し発語も可能な方です。
 お会いしてから内定までの期間は短かったですが、面談時には十分な意思疎通ができ、話し方から人間性を感じることができました。時間管理もでき礼儀もある方なので、継続して働いていただけると思い採用しました。

入社後の研修や障害者の方が働く職場について教えてください。

 研修に関しては、障害者の方に限らず全員に新入社員研修を受けていただきます。内容は、当社の事業で扱う「実験動物について」や「社会人としてのビジネスマナー」等を中心としたものとなります。
 当社の新卒入社者は、その多くがお客様先の飼育施設での実験動物飼育管理の部門に配属されます。今回採用が決定した聴覚障害の方が勤務する本社には約20人のメンバーがおり、30代〜40代が中心です。若い方が入るのは久しぶりなんですよ!

御社の障害者雇用に対しての考え方を教えてください。

 入社される障害者の方には、一人前の仕事、実務的な部分でもしっかり業務をしていただけることを期待しています。
 当社は、全社でも社員280名ほどの中小企業です。大手企業に比べると、まとまった軽作業の仕事があるわけではありません。障害やその方に合った業務配分を心掛けてはいきたいと考えていますが、障害があるからといって特別扱いをしない、他の方よりも軽いお仕事を任せるようなことはしたくないと考えています。
 私たちは、採用する方を一人の戦力として考えているので、「これくらいでいいや」という気持ちで取り組んだり、片手間で仕事を行ったりするような働き方はしてほしくはないと考えています。『一戦力として活躍していただきたい』−−その想いは、選考時には本人にも伝えながら選考に進んでいただいています。

求める人物像はどのような方ですか?

 社会人として礼儀やマナーがしっかりしている方、そもそも生物に興味がある方です。
 なかなか表に現れないお仕事ですが、生命科学の進歩の大元で、研究の底辺を支える大切なお仕事です。
 実験動物は、その多くが寿命を全うすることがない動物ですがただその最後の段階まで可能な限り苦痛を与えないように、また実験動物に最適な飼育環境を維持するように努めています。動物が好きな人でなければ務まらないお仕事です。
 初めから特別なスキルは求めていません。やろうという強い気持ちが先にあれば、スキルは後でついてくるものだと考えています。

 また、飼育管理の現場は細かいところに気づく方には向いていると思います。もともと男性が多い職場でしたが、現在は女性にも働きやすい職場環境に改善され、多くの女性が活躍されています。女性が多い職場では、例えば20kg包装の飼料を10kg包装にするという配慮がされている場所もあります。現在、全社員の男女比は、おおよそ3:2の割合です。

最後に、就職・転職活動をされている障害者の方に一言コメントお願いします!

 どのようなことで自分は働いていきたいのか、会社に入って何をやりたいのかということを、中途半端な気持ちではなく、自分の中にしっかり持ったうえで、面接に臨んでいただきたいと思います。