BABナビ(バブナビ)|Vol.2〜株式会社ヤマノホールディングス〜

『障害者雇用を枠として考えるのではなく、障害をお持ちの方一人ひとりに合わせた働き方を提供しています』

働いている障害者の状況を教えてください。

 本社、店舗、共に様々な障害をお持ちの方が働いております。店舗では事務職や営業職など、また、本社では専門職スタッフや事務職などの様々なポジションで活躍しております。
 当社は、障害者の方へ特別に働く環境を作るのではなく、健常者と同じ環境の中で働いていただいております。

貴社での障害者雇用の考え方を教えてください。

 当社は、お客様に商品を提供する小売業です。そのため、店舗・本社を問わず、明るく元気に挨拶ができる方を採用しております。
 また、障害をお持ちの方が、業務内容について、理解、納得できるかどうか、つまりは、当社が本人の能力を100%発揮できる仕事を用意できるかどうかが入社の重要なポイントであると考えております。

障害者雇用においての貴社の工夫や取り組んでいることを教えてください。

 仕事のポジションに関して、仕事に人を当てはめるのではなく、その方が何をできるのか、どのような仕事を望んでいるのかということを理解した上で仕事を任せています。
 「この仕事ができそうだな」という考えでまずは試していき、余力を見て、他の仕事も任せて、可能な仕事を増やしていくようにしています。

 また、当社は、これまで外注していた仕事を内製化することにより、障害をお持ちの方が担当できる仕事を増やしています。

 障害者の方も健常者と同様に、言われたことだけを行えばいいというわけではなく、仕事を任せて、その責任を持って働けるレベルに育てたいと考えております。初めは単純な仕事から、徐々に責任のある仕事を任せています。

弊社主催の採用イベント「リクルートカフェ」はいかがでしたか?

 最初は、参加料が無料だということなので、リクルートカフェに参加してみました。2回目に参加したリクルートカフェに10数名の身体障害・精神障害の方が出席されており、結果的にその中から4名の方が入社していただきました。その結果として、当時未達成だった法定雇用率をこの採用で満たすことが出来ました。
 また、4名のうち2名は、当社が初めて採用した精神障害の方、発達障害の方でした。採用する際に戸惑いもありましたが、現在では、職場で高い評価を得ております。
 さらに副次的な効果として、リクルートカフェを機会に一緒に入社したということで、入社した4名は仲間意識が高く、仕事のモチベーションも維持しております。

※リクルートカフェ:D&I主催の完全成功報酬型採用イベント。
 企業の担当者と就職・転職希望者がカフェスタイルで面接よりリラックスしてお話できる雰囲気の中、お互いの理解を深めながら選考に進むきっかけになるイベントです。
 イベントの中では、自己PR、質問タイムが設けられ、書類のみでは見えない求職者の障害レベルやスキル、人柄に触れていただくことが可能です。

今後、障害者雇用で取り組みたい、チャレンジしたいことはどのようなことですか?

 社会貢献度の高い積極的に障害者の方の雇用を行う会社を目指しております。障害者が働きやすい社内環境を作るため、業務のマニュアル化、業務分担の組み替えを進めています。
 また、精神障害の方の雇用を進めるために、メンタルケアや再発のリスクを防ぐためにメンターを設置する必要性も感じています。

 当社の障害者の社員で、会社以外の今まで支えてくれた団体や周りの人に、今度は自分が逆の立場で、障害者支援のために一生懸命に活動している方々がいます。当社は、そのような活動を積極的にサポートし、休日の付与や勤務時間の短縮などの対応を行いたいと考えております。

最後に、就職・転職活動をしている障害者の方や、障害者雇用を進めている企業様にPRや一言コメントをお願いいたします!

 我々は小売りの企業ですので、障害の有無に関わらず、明るく笑顔で挨拶ができることが大切です。職種を問わず、様々なハンデがあったとしても笑顔は意識してするようにしましょう。
 企業側は採用する人の障害に合わせて様々な仕事を考えることが必要であり、応募する皆さんは入社してやりたいことや得意なことをきちんとアピールしていただきたいと思っております。

//INTERVIEW 2014.9.29//

編集者の一言

 株式会社ヤマノホールディングス様では、採用した障害者の方には、仕事ありきではなくご本人に合った働き方を担っていただいています。
 障害者雇用として一通りの枠で障害者の方を見るのではなく、一人ひとりに合わせた仕事内容や対応を柔軟にしていることをインタビューから感じることができました。

 弊社主催の採用イベントで4人の障害者の方の採用されました。

 障害者の方の仕事だけではなく、生活面のことも気にかけており、担当者の方は、「障害者の方は様々な団体に関わっている方もいます。自分が悩んでいた時助けてもらった方々に、今自分が働けるようになって恩返しとして貢献しようとしている人もいます。
そのような活動を大切にしてほしいし、その充実感で仕事に関しても『もうちょっと頑張ってみようかな』と思って前向きに取り組んでもらえれば嬉しい。」と語ってくださいました。

 個人の方のインタビューでは、採用イベントで入社に至った4名の方にもご協力いただきました。
 今後の活躍も楽しみにしております。

 お忙しい中、インタビューにご協力いただきまして誠にありがとうございました。
 引き続き、よろしくお願いいたします。(広瀬)